新潟県妙高市が「四季彩みょうこう」店舗内に量り売りの店、ZERO WASTE BASE「HAKARossa Myoko」をオープン
新潟県妙高市は30日、妙高市にある道の駅あらいの農産物直売所「四季彩みょうこう」店舗内に、量り売りの店舗ZERO WASTE BASE「HAKARossa Myoko」(ゼロウエイストベース ハカロッサ ミョウコウ)をグランドオープンする。オープンを前に25日、妙高市は報道陣向けに内覧会を行った。自動計量器を導入した本格的な量り売りの店舗は新潟県内初という。
妙高市は、妙高市環境配慮型循環経済実証事業として、大量生産・大量消費を背景とした使い捨て社会から捨てない社会への移行を目指し、必要なものを必要な分だけ購入することができる量り売りなどの販売手法を取り入れた店舗運営の実証を株式会社みょうこう未来創造商社(新潟県妙高市)への業務委託により実施するもの。みょうこう未来創造商社は、公募型プロポーザル方式により決定した。
今年3月と7月に妙高市で臨時出店して連携した株式会社斗々屋(ととや、京都市)から商品を仕入れており、オーガニックのフランス産やイタリア産の乾物、国産の漬物などが並ぶ。また、妙高市産の米や十割そば、ぜんまい、切り干し大根なども販売している。オーガニック商品は現在約25品目だが、70品目まで増やす計画。また、野菜コーナーには、地元妙高市産の野菜もあり、量り売りも行っている。
「四季彩館みょうこう」は道の駅あらいの拡張でできた農産物直売所だが、後発のため、量り売り導入で、他店との差別化を図る。
みょうこう未来創造商社の嶺村康弘取締役は「量り売りがなかなか認知されていない世の中なので、遊ぶ半分の気持ちで来てもらえれば、ゴミが目に見えて減っていくのが分かると思う。包装がない分、それだけ安くなっている」と話していた。
また、妙高市企画政策課の葭原(よしはら)利昌課長は「ゴミを出さない、ゴミを減らす一環として、量り売りに着目した。今年度、予算化したのでまずは実証事業を始める。楽しさやおしゃれという感覚で、自分の好きな分だけ買って、無駄を出さないという生活様式を取り入れてもらいたい」と話した。
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(文・撮影 梅川康輝)