八海醸造株式会社(新潟県南魚沼市)が自社施設「八海山雪室」の専用貯蔵タンクで熟成させた日本酒を「純米大吟醸八海山雪室熟成八年」として新発売

新発売する「純米大吟醸八海山雪室熟成八年」

八海醸造株式会社(新潟県南魚沼市)は10月12日、自社施設「八海山雪室」の専用貯蔵タンクで熟成させた日本酒を「純米大吟醸八海山雪室熟成八年」として新発売する。

八海醸造のある魚沼地域は有数の豪雪地帯として知られ、毎年冬になると3メートルもの雪が降り積もる。長い冬が続く雪国の暮らしにとって時にやっかいな存在になる雪だが、雪室は雪国の知恵や工夫から生まれた天然の冷蔵庫だ。冷蔵庫がなかった時代、年間を通して低温を保つ雪室は野菜などを保存するだけでなく、食品を冬の凍結から守り、夏は雪や氷を売るなど生活の糧にもしてきた。

この雪の冷気という、いわば 自然エネルギーを活用したのが今回の日本酒だ。「八海山雪室」は、施設の周辺に冬の間降り積もった約1,000トンもの雪を毎年蓄えることで、1年を通して低温高湿な環境を安定的に保っている。ここで日本酒を貯蔵することで、荒々しさや角がとれてまろやかな味わいに熟成する。元来、日本酒は常温で長期貯蔵すると香りや味わいが崩れてしまうと敬遠されていたが、この雪室の安定した低温環境により長期貯蔵が実現し、雪室特有のまろやかな味わいが生まるという。

これまで八海醸造では、この雪室で3年貯蔵した「純米大吟醸八海山雪室貯蔵三年」を販売してきたが、今回、その酒を8年貯蔵させた日本酒を新たに「純米大吟醸八海山雪室熟成八年」として世に送り出すことになった。一般的な長期貯蔵酒にみられる琥珀色の着色もほとんど見られず、わずかにクリアなレモンイエローのような色合いが特長だという。

この新たな八海山を表現したパッケージデザインは、日本デザイン界をけん引するグラフィックデザイナーの原研哉氏によるもの。内容量は720ml、価格は7,700円税込み。

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