株式会社スノーピーク(新潟県三条市)が、宇宙船内服一般向け地上販売品「Space Life Comfortable」シリーズを10月4日より一般販売
株式会社スノーピーク(新潟県三条市)は27日、シタテル株式会社(熊本市)と共同で開発し、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載可能の認定を受けた宇宙船内服を一般仕様にした地上販売品「Space Life Comfortable」シリーズを、10月4日より一部直営店舗およびオンラインストアにて発売すると発表した。
「Space Life Comfortable」シリーズは、過酷な環境下における宇宙飛行士や宇宙旅行者のQOL(Quality of Life)向上を目指し、「究極のノンストレス・ウェア」として、スノーピークとシタテルが共同で開発した宇宙船内服を一般仕様にした地上販売品。同シリーズでは、無縫製で編みあげられた衣服「ホールガーメントⓇ」を大部分のパーツで採用した。
ごわつきが無く、伸縮性も高いため着心地がよく、かつ生地ロスが発生しにくいため、環境にも配慮した製品となっている。ホールガーメントで再現できないテクニカルなパーツには一部縫製を入れることで、着用した際の不便さを可能な限り抑え、ハイブリッドなウェアを実現。素材面では、ウールポリエステル素材の糸「NIKKE AXIO(ニッケアクシオ)」をベースにしている。
蒸れにくく、臭いにくいという本来のウールの特性を生かしながら、優れたストレッチとソフトな肌触りや、毛玉ができにくく丈夫で長持ちするという特徴があるという。また、消臭・抗菌機能も付加しているため、地上と宇宙空間という場所に依存しないシームレスで、快適かつストレスフリーなアイテムとなっている。
同シリーズは、プルオーバーとロングパンツの2アイテムで、カラーはブラックを用意。プルオーバーとロングパンツともに、S、 M、Lの3サイズを展開し、ユニセックスで着用できる。
プルオーバー「Space Life Comfortable Pullover 」は、税込27,500円、ロングパンツ「Space Life Comfortable Long Pants」は、税込28,600円で販売する。
宇宙飛行士向けの船内服開発においては、国際宇宙ステーション(ISS)での着用を想定した改良を重ねてきた。その際には、JAXA宇宙飛行士である若田光一氏にもISSでの着用の観点からフィードバックをもらった。無重力という宇宙環境で、ポケットの中に入れた物が出てしまわないよう、パンツのポケットに使用しているテープを引っかかりの少ないタイプに変更するなど、細部までこだわっている。
10月4日の1時45分(日本時間)に打上が予定されている、クルードラゴン宇宙船5号機(Crew-5)でISSに搭乗される若田氏には、実際にISSで宇宙飛行士仕様の船内服を着用してもらう予定だという。
スノーピークは、「自然指向のライフバリューを提案し実現する」というミッションを掲げ、これまで自然と人々の生活を結びつける人生価値の提案を行うなかで、宇宙空間での生活という、人々の未来における新たなライフスタイルの創造を実現すべく、国内初となる「宇宙と地上双方の暮らしをアップデートする衣服」の企画や開発を後押しする本プロジェクトに参画してきた。
また、シタテルは、アパレル業界内外の事業者も結びつけながら、宇宙空間という極限環境に適した新しい衣服を開発することを目的に、2020年7月よりJAXAが始動した「THINK SPACE LIFE」プラットフォームにインキュベーションパートナーとして参画してきた。
このような背景を受け、2021年2月には、スノーピークとシタテルが共同企画提案した、宇宙船内服が国際宇宙ステーション(ISS)に搭載予定の生活用品候補として選定された。その後、JAXAによる厳正な審査を通過し、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載する生活用品として搭載可能の認定を受け、製品化および今回の一般発売に至った。
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