(株)コロナが「SLばんえつ物語」モデルの対流形ポータブル石油ストーブを1,000台限定で14日「鉄道の日」より順次出荷を開始
株式会社コロナ(新潟県三条市)は、 新潟と福島を結ぶ「SLばんえつ物語」モデルの対流形ポータブル石油ストーブ「SL型」を1,000台限定で公式オンラインストア「コロナストア」および、JR東日本公式ショッピングモール「JREMALL」にて11日から販売を開始し、14日の「鉄道の日」から順次出荷を開始する。価格は税込み5万7,180円。
この製品は、新潟県新津駅から福島県会津若松駅を走るSL列車「SLばんえつ物語」をモチーフにデザインされた対流形ポータブル石油ストーブ「SL型」。今回の商品化は、新潟県を支えてきた列車へのエールに加え、社内での鉄道好き社員の声がきっかけだったという。
列車と同じ“C57 180”のナンバープレートや素材にこだわった煙室扉ハンドル、ヘッドマークなど、列車の“顔”と呼ばれる部分を忠実に再現したほか、収納に便利な付属の専用バッグや「SLばんえつ物語」のイラストを施した黒い外装箱も、製品以外に楽しめる一つの作品となっている。
「SLばんえつ物語」は、優美に見えるその姿から“貴婦人”の愛称でファンの皆様から愛されているため、そのイメージを損なわないよう1つ1つのパーツのクオリティを高める必要があった。ナンバープレートや煙室扉ハンドル、ヘッドマークなどは素材選びからこだわり、質感やデザインなどのクオリティを高めつつ、強度や耐熱性を確保するために何度も試作を重ねた。そのため、レトロでモダンなデザインで、鉄道ファンはもちろんアンティーク好きな人にも満足する製品となっているという。
「SLばんえつ物語」モデルSLストーブ発売までの経緯は、2019年10月に300台限定で黒色のストーブSL「ClassicBlack」を発売。 開発当時、 社内では「SL機関車に似ている」「SLストーブのSLって、蒸気機関車からきているのかも」といった声が上がる中で、鉄道好きの社員の発案をきっかけに今回の商品化が動き始めた。顧客からは再販希望の声をもらうほど、黒色のSLストーブが高く評価を受けていた。
新潟県に本社を構える同社は、「日本の冬を温めたい」という思いを「SLばんえつ物語」へのエールに換え、 「後の世代に継承していきたい」という共有の願いを込めた製品となっている。
「SLばんえつ物語」とは、JR東日本磐越西線の新潟県新津駅~福島県会津若松駅間を定期運行している列車で、けん引する機関車C57180は、1946年に誕生し1969年秋に走行終了。そして、1999年4月29日に復活を遂げました(※2022年10月4日現在は運行休止中)。 7両編成で、4号車には開放感のあるパノラマ展望室、また車内からハガキを出すこともできる郵便ポストも設置している。