シタテル、スノーピーク、三越伊勢丹などによる「無縫製の宇宙空間における衣服」が国際宇宙ステーションに搭載予定の生活用品候補に選定

２０２２年以降にISSでの搭載を目指している

シタテル株式会社（熊本市）、株式会社スノーピーク（新潟県三条市）、株式会社三越伊勢丹（東京都新宿区）などは、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構（JAXA）の「THINK SPACE LIFE」プラットフォーム（※）にて取り組む「宇宙と地上双方の暮らしをアップデートする衣服」プロジェクトにおいて、共同企画を検討し、その検討結果をJAXA「宇宙生活/地上生活に共通する課題テーマ・解決策の募集」に応募したところ、２０２２年以降に国際宇宙ステーション（ISS）に搭載予定の生活用品候補として選定された。

今後は、試作品を実際の宇宙飛行士が着用し、フィードバックを受けながら、更なる改良を重ね、安全性・搭載性の観点などの審査を経て、２０２２年以降にISSでの搭載を目指す。また今秋より一般向けの販売も予定している。

非日常生活である宇宙生活は、制限された空間や環境や限定された物資など、地上での日常生活との乖離に多大なストレスを抱える。このような過酷な環境下における宇宙飛行士や宇宙旅行者のQOL（Quality of Life）向上を目指し、地上と宇宙空間という場所に依存しないシームレスで快適な状態を体感できる新しいライフスタイルウェアをコンセプトに、「究極のノンストレス・ウェア」の開発を企画提案した。

機能面においては、着心地のよいウエアとして近年人気が高く、且つ生地ロスが発生しにくい無縫製を採用。また、地上の衣服では保湿効果や抗菌防臭効果、伸縮性などの単一的な機能を保持するアイテムが多いなか、その機能を複数組み合わせたマルチ・バイラルな機能を有しているという。さらに素材面においても、天然素材を中心に選定しており、最新技術と高いデザイン性を掛け合わせた、ニュースタンダードな衣服になっている。これにより、サスティナブルでストレスフリーな宇宙生活を実現する。

なお宇宙服の制作の役割として、生産・資材調達・クラウド支援はシタテル、企画・デザインはスノーピーク、機能性の考案はスノーピークな、小売視点での仕様改善示唆は三越伊勢丹となっている。

（※）JAXA宇宙イノベーションパートナーシップ（J-SPARC）の一環で取り組む、宇宙生活のインサイトから宇宙と地上の生活のアップデートを目指すプラットフォーム。
https://aerospacebiz.jaxa.jp/solution/j-sparc/projects/think-space-life/