今月末で廃止となる新潟市営小針野球場で「小針野球場さよならフェスタ」が開催中
今月末で廃止となる新潟市営小針野球場(新潟市西区)で27、28の両日、イベント「小針野球場さよならフェスタ」が開催されている。27日は午後4時まで、28日は午前8時から午後4時まで。入場無料。
イベント内容は、「パネル展」(懐かしい写真や記事、同球場にゆかりのあるチームや野球指導者、プロ野球選手のメッセージ展示)、「バックヤード開放」(ロッカールームや放送席など)、学童野球教室(一般参加不可、講師=元東京ヤクルトスワローズ・本間忠投手)、「体験コーナー」(コントロールチャレンジなど、バット貸出しあり)、小針中学校野球部と還暦野球チームの「さよなら親善試合」(28日午前8時から9時20分)。
主催は、新潟市西区、新潟県野球協議会、新潟野球人、新潟市野球連盟、西新潟軟式野球連盟、小針小学校区コミュニティ協議会、小針中学校野球部など。
新潟市内の野球場をめぐっては、1964年に開催された新潟国体に合わせて1963年に新潟市営鳥屋野野球場(現鳥屋野運動公園野球場)が竣工。その後、国体閉幕後の6月16日に発生した新潟地震の「震災記念館」(新潟県民会館)を建設する方針を固め、1965年に老朽化が著しく進んでいた市営白山球場を敷地とする方針が内定した。
しかし、県内野球関係者などが、競技施設の減少が競技人口の減少に繋がることを危惧し、猛反発。そこで市は代替策として郊外の小針地内に新たな野球場を整備する方針を示した。こうして1970年に竣工したのが小針野球場。
当初、小針野球場の周辺には水田などが広がっていたが、その後、急速に宅地化が進行。周辺の民家への打球の飛び込み、応援の騒音など、周辺住民や利用者・観客からの苦情が絶えなかったという。また施設・設備の老朽化・陳腐化も著しく進行したこともあり、使用される回数は激減していた。
一方、市内では2009年に新潟県立野球場(HARD OFF ECOスタジアム新潟)、2011年にみどりと森の運動公園野球場、2013年に新潟市白根野球場が竣工し、小針野球場は廃止が検討されてきた。