山崎醸造(株)と石窯工房サフランのコラボ、「パンに合うオニオンみそスープ」の発売を記念したイベントを開催
新潟県で味噌などの発酵食品を製造する山崎醸造株式会社(小千谷市)は25日、「パンに合うオニオンみそスープ」の発売を記念して、石窯工房サフラン女池店(新潟市中央区)で味噌のイベントを開催すると発表した。
石窯工房サフランは新潟市で3店舗を経営する、県内のベーカリーでも有数の人気店である。今までパンと味噌のコラボはそう多くなかったが、山崎醸造のスタッフの熱意・サフランのスタッフの熱意・山崎醸造のスタッフの味噌愛が結晶して「パンに合うオニオンみそスープ」が出来上がった。
「パンに合うオニオンみそスープ」の発売は4月22日を予定しているが、発売に先駆けて先行試飲販売会である「春の発酵まつり」を4月3日の10時から14時の間に石窯工房サフラン女池店で開催する。イベントではそのほか、味噌の盛り放題など様々な企画も用意している。
近年、世界的な和食ブームで味噌の需要が見直されているが、国内需要は右肩下がりに拍車が掛かり、味噌離れが深刻な状況となっている。新型コロナウイルスの影響も受け、家庭用の味噌は売上が伸びているが、業務用の落ちをカバーできないのだという。
味噌離れの要因の一つとしては食シーンの変化・多様化が挙げられてる。家庭において、味噌の使用用途は圧倒的に味噌汁が多く、味噌汁の登場シーンには必ずご飯が共にある。ところが米の消費量も年々減少しており、総務庁の家計調査では2011年に米の消費量がパンの消費量に抜かれ、その差は開くばかりである。
そのような状況の中、同社において「手軽・本格的」をテーマに開発した「みそ汁の素」シリーズが好評を得ているという。現在、南蛮エビ、かに、のどぐろの3種類があり、その第4弾として今回は「食シーン」を念頭に置き、「パンに合うオニオンみそスープ」を開発した。同商品の食シーンは、朝食時・トーストに合わせたり、ランチ・菓子パンやサンドイッチと一緒に、など何れもマグカップで手軽に飲むシーンを想定している。また、同商品を牛乳で割ると、クリーミーになり一層パンに合うのだという。
前出のようにパンの消費量は伸び続け、高級食パンなどのブームもあり、成長産業のように感じられるが、近年は倒産件数が増えている(帝国データバンク)。その背景は、参入業者の増加、コンビニなどの異業種の台頭、薄利多売の業種構造、小規模経営が多いことなど多岐に渡る。その上、コロナ禍の消費行動の変化が加わり、人気店とはいえども差別化の商品開発が求められる。このような背景もあり、パンと味噌のコラボという企画ができたのだという。
【関連リンク】
山崎醸造株式会社
http://www.echigojishi.co.jp/
石窯工房サフラン
http://www.saffron-niigata.jp/