雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)と神戸薬科大学、マイタケの抗癌作用のメカニズムを解明

癌細胞抑制のメカニズム 雪国まいたけの報道資料より

株式会社雪国まいたけ(新潟県南魚沼市)は21日、神戸薬科大学微生物化学研究室との共同研究で、マイタケに含まれる多糖体が癌の成長を抑制することを明らかにした研究結果を発表した。以前よりマイタケ多糖体には免疫活性化や抗癌作用があることが知られていたが、そのメカニズムの一端が解明された。

雪国まいたけと、神戸薬科大学微生物化学研究室の小西守周教授、中山喜明准教授、増田有紀講師、清水涼平特任助教の共同研究で明らかになった。

同社の報道資料によると、マイタケに含まれる多糖体が、単球系骨髄由来抑制細胞(M-MDSC)を免疫活性型M1マクロファージに変換することで、腫瘍組織の免疫抑制状態を解除し、癌の成長を抑制するという。免疫システムは、癌を異物として認識し排除しようとするが、癌細胞自身は免疫抑制細胞などを誘導して癌免疫応答を抑制し生存・増殖する。M-MDSCは、癌細胞により誘導される代表的な免疫抑制細胞であり、T細胞の活性を抑制することで、癌の成長と悪性化を誘導することが知られている。

同研究は1月26日に国際科学雑誌「Life Sciences」へ掲載されている。詳細については、下記のサイトを参照。

 

【関連リンク】
神戸薬科大学 報道発表「マイタケ多糖体は免疫抑制を解除してがんに立ち向かう」

 

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