【ブランディングコラム #8】成果を手に入れるために意識したいこと|関本大輔(株式会社アドハウスパブリック)
こんにちは。株式会社アドハウスパブリック代表の関本大輔と申します。
このコラムでは、昨今注目されている「ウェルビーイング」について、「ブランディング」の観点からビジネスや人材育成に役立つ情報をお届けしています。
今回は、このコラムのテーマである「ウェルビーイング」にも関係する、“成果”の目指し方についてお話します。ご興味がありましたら、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。
“できない理由”を探していないか?
きっと誰もが、自分の望む理想の生活や望みを手に入れたいと思っているはずです。でも、そう言いつつも「なかなかたどり着けない」とか「そのための行動ができない」と感じることも多いのではないでしょうか。
私たちは、できないときに“まっとうな理由”を探すんですよね。「いや、これにはこういう理由があって…」という言い訳みたいなもの。できない理由って、とてもまっとうなんです。まっとうだと思ってしまう。だけど、結果としてできていないなら、何を言っても言い訳にしかならない。そこを本人がどう乗り切るか。本人ができないと思っている限りは、結局できないままなんだと思います。
人は、つい“できないこと”を口にしてしまいます。確かに、環境によっては本当にできないこともあるのかもしれない。でも、与えられた環境の中で最大の成果を取りにいくという覚悟と動きをしない限り、理想の生活なんて手に入らないよねと。
やっぱり、成果って戦わないと得られないものだと私は思っています。本気で成果を手に入れたいと思うなら、まずはその状況に気づくこと。「その成果は本当に欲しいのか?」「できない言い訳をしていないか?」と考えてみてください。手に入れたい成果と“できなかった”理由、この2つをきちんと見つめてみる。この葛藤を乗り越えていく必要があります。
成果を手に入れる人の3つの特徴
では、成果を手に入れる人とは一体どんな人なのか。3つの特徴をあげてみます。まず1つ目は、自分にとって最大のゴールとは何なのかを分かっていて、そのためのアクションを考えられること。
そもそも、本当の成果や幸せの定義って、意識的に考えないとなかなか見えないものだと思います。そこが明確になっていないと、成果にたどり着く道筋も当然はっきりせず、中途半端になってしまう。
それから、自分が成果や理想として掲げているものが、そもそもずれているという場合もあります。目指したいものは、本当に自分の心に火がつくものなのか。本気になれるものなのか。そこを見直してみることも必要かもしれません。
2つ目は、自分で考えるだけではなく人を巻き込み、対話しながらやるべきことを構築できること。周りと意見がぶつかるようなことがあっても、話をして納得してもらう。これはビジネスにおけるあらゆるシーンでも必要なことだと思います。相手に納得してもらうためには何が大切かというと、まずは相手の話を聞くこと。相手には相手なりの環境や状況があるため、それを受け止める。また時には、無理なものは無理だと割り切る力も大切だと思います。
だけど、「こちらの意見を通した方が本人のためになる」と思うものは、ちゃんと伝える。最大のゴールに向けて必要なことは何かを考え、相手の話を聞きながら、こちらの想いも伝える。心から伝わればちゃんと相手も動いてくれると信じて、いかにそこから逃げずに伝えられるかどうかだと思います。
そして3つ目は、強い想いと覚悟を持って、やるとなったら躊躇なく動くことができること。「ゴールや道筋は見えているけど、どうしても言い訳してしまう」「自分に打ち勝てない」というのは、結局のところ成果に対する思いの強さではないでしょうか。現状にそれなりに満足していれば、そこまで努力して成果を求める必要はないのかもしれません。それでも「本気で手に入れたい」「どうしても目指したい」という覚悟、気持ちの強さ。それが湧き上がるものこそ、自分にとっての本当の成果なのです。
本気で成果を手にしたい、最大のゴールを目指したいと考えている方は、ぜひこの3つの特徴を参考にしてみてください。また、これまでのコラムでお伝えした[#5 『MBTI』による自己認知方法][#6 夢や目標を掲げて生きることの意味]の記事も、今回のテーマに通じる内容になっています。自分の本心や、自分が本当に求めているものは何か?と立ち止まってしまったときは、こちらもヒントになるかもしれません。
今回はここまでとなります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
関本 大輔(せきもと だいすけ)
株式会社アドハウスパブリック代表取締役。新潟デザイン専門学校を卒業後、東京の出版社でデザイナーとして勤務。その後、父が設立した会社を継ぐため帰郷し、2013年に代表取締役として就任。
お客さまの本質的な課題解決につながるインナーブランディングと卓越したデザインで、さまざまな企業や事業のブランディングに携わる。過去1,000件以上の実績で、地域・業界を問わず評価されている。
米国ギャラップ社認定ストレングスコーチのほか、越後雪室屋ブランドディレクター・理事、新潟県6次産業化プランナー、新潟市異業種交流研究会協同組合理事長を務める。
【連載コラム ブランディングコラム】
#5 自分を知ることが原点。『MBTI』による自己認知方法(後編)
#5 自分を知ることが原点。『MBTI』による自己認知方法(前編)
#4 その人らしさを認め合うことからはじまる“心理的安全性”
#3 ウェルビーイングに働くための“良いチーム”づくり 後編
#2 ウェルビーイングに働くための“良いチーム”づくり_前編
#1 人と企業が自分らしく輝く “ウェルビーイングな社会”へ