【動物愛護センターから】災害時に困らない!飼い主さんの備え(その4)獣医師・遠山潤

ペットの飼い主さん必見!災害時に備えておくべき防災グッズ

 

災害時の避難所、様々な物資が足りない、というニュースを目にしますよね。人用の物資も不足する状況ですので、ペット用の備品はないものと思って、必要なものは自分で準備して持っていく必要があります。

 

優先順位1 動物の命や健康に関わるもの

・動物用の薬、療法食

・ペットフード、水、食器

・キャリーケージ

・洗濯ネット(猫の脱走防止や獣医師の検診時に必要)

・予備の首輪やハーネス、リード

・飼育用ケージ(小さくたたんで運べるものもたくさん市販されています)

・自分のペットに必要なトイレ用品、排泄物処理用具

優先順位2 情報(ペットの世話を誰かに頼む際に必要)

・飼い主の連絡先とそれ以外の緊急連絡先

・ペットの写真

・ワクチンの接種記録、既往症、飲ませている薬、かかりつけの動物病院

優先順位3 その他ペット用品

・おもちゃ、おやつ

・ウェットシート、ペットシーツ

・ビニール袋(排泄物の処理など)

・ガムテープ、マジック(ケージの補修、ダンボールで簡易ケージを工作、ケージに表示をする、      服に着いた毛を取るなど)

・新聞紙(細く裂いて猫のトイレ砂替わり、ケージに貼って寒さ対策など)

・バスタオル(ケージの目隠しや中に敷くなど)

・ブルーシート(避難場所を汚さないよう床に敷く、風よけにするなど)

避難生活では、避難場所の状況に合わせ、人もペットも少しでも快適に暮らせるように工夫することになります。楽天市場やAmazonなどインターネット通販サイトで「ペット防災」で検索すれば様々な用品が見つかります。自分のペット、自分の避難方法に合わせ必要なものを購入しておくといざという時、役に立つと思います。

4回にわたって「災害時に困らない!飼い主さんの備え」と題してお話してきました。かわいいペットを守ることができるのは飼い主さんだけです。飼い主自身の防災対策をしたうえで、ペットのことも考えた準備を心がけてくださるようお願いいたします。

【関連サイト】

備えよう!ペットの災害対策(新潟県動物愛護センター)

ペットの災害対策(環境省)

 

 

これだけは準備したい!防災グッズと心構え 新潟県獣医師会

 

遠山潤

1963年生まれ、新潟市出身。帯広畜産大学卒業。獣医師。現在、新潟県職員として新潟県動物愛護センターに勤務。2004年に起きた7.13水害、新潟県中越大震災以降、県職員の獣医師としてペットの災害対策に取り組み、環境省の各種ペット防災関連事業ではアドバイザーを務めている。

 

(編集 湯本泰隆)

 

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