【権禰宜コラム】蒲原神社のここだけの話 第3回「権禰宜ってなに?~神社の階級について~」—— 金子 隆仁(かねこ たかひと)

先日、蒲原まつりが無事催行されました。令和六年度、御神籤(おたくせん)の結果は「五穀七分八分の作 風あり」でした。御神籤において八分は最も高い獲れ高になりますので豊作が予想されます。わかりやすく言えば7.5といったところでしょうか。風ありには虫という字が含まれているため、害虫等の被害も予想されます。

本年度もたくさんのご来場、蒲原神社一同心より感謝申し上げます。

さて今回で三回目を迎える権禰宜コラムですが、この題名を見て「権禰宜ってなんだろう」と思われた方もいるのではないでしょうか?いってしまえば会社でいう社長・課長などの役職の神社版と考えて頂ければわかりやすいと思います。

今回はこの権禰宜(ごんねぎ)について、そして神社の役職についてお話していきます。

初めに神社界では、神社に仕えている人を総称して「神職」と呼び、皆様から「神主さん」と呼ばれている方々は、正式には「神職」といいます。皆さん神社というと宮司(ぐうじ)という言葉を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?宮司はいわばその神社の代表者であり、神職の階級で最も上の役職です。会社でいえば社長ですね。

そして宮司のすぐ下の階級は「権宮司(ごんぐうじ)」、そして「禰宜(ねぎ)」「権禰宜(ごんねぎ)」「出仕(しゅっし)」と続いていきます。出仕は神職の見習いのことを示します。ここで気づいた方も多いと思いますが、神職の階級での「権」というのは、会社でいう「副」と考えて頂ければわかりやすいとおもいます。

「禰宜(ねぎ)」「権禰宜(ごんねぎ)」は主に宮司を補佐する役目を担います。禰宜は「祈る、祈願する」という意味である「ねぐ」が語源であり、神の心を和ませてその加護を願うという意味があります。祭事においても重要な役目を担っております。※伊勢神宮では階級制度に違いがあります。

蒲原神社では、第十六代目宮司であった金子隆弘(たかひろ)氏が現在「名誉宮司」という役職についており、六月からは新たに金子康弘(やすひろ)氏が第十七代目蒲原神社宮司に就任しました。

それに伴い今年の六月に権禰宜から禰宜へと昇進させていただきましたが、ごんねぎという響きが好きだったので少し寂しい気持ちになっております。なのでこのコラムはこのまま権禰宜コラムで続けさせていただきたいと思います。

【権禰宜コラム】蒲原神社のここだけの話
第1回 「蒲原に新しい風を」
第2回 「蒲原まつり2024開催!」

【関連サイト】
蒲原神社公式ホームページ

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