「ヨソ者の視点から見たものを広島の地から投稿」新潟県元副知事・中国運輸局長 益田浩
新潟の皆様、はじめまして。「お久しぶりです」という方もいらっしゃるかもしれません。2017年7月から3年間、新潟県庁で副知事を務め、土木、交通、観光、農林水産、企業局、警察などの行政分野を担当していました。
新潟県庁を離れた後は、国土交通省から内閣官房に出向して、コロナ禍で延期した東京オリンピック・パラリンピック大会の開催準備にあたり、大会終了後は2025年開催予定の大阪関西万博の担当をしております。
今年7月からは、広島にある中国運輸局の局長として、中国地方5県における地域の足の確保、公共交通の安全安心、観光振興などを担うこととなりました。東京在住の頃は、しばしば新潟を訪問して、お世話になった方々と旧交を温めていましたが、広島からは地理的にかなり遠くなりました。
東京経由の新幹線ルート、新神戸・大阪経由の飛行機ルート、さらには都市間高速バスの利用も含めて、所要時間、費用、体力を考慮しつつ、訪問手段を検討中です。サッカーのアルビレックス新潟は嬉しいことに、今年10月8日、6シーズンぶりのJ1リーグ復帰を決めましたが、サポーターの皆様は、来シーズンに予定されるサンフェレッチェ広島とのアウェー戦に向けて、同じような悩みを抱えていそうですね。
2005年2月、J-AIR社が運航していた広島と新潟を結ぶ飛行機の直行便は終了してしまいましたが、その復活を願うばかりです。これからこの紙面を借りて、地縁血縁の無いまま、不安を抱えて赴任した新潟が大好きになるに至った3年間の振り返り、いわゆるヨソ者の視点から見た新潟にあるもの、無いもの、新潟で何に魅力を感じたのか、赴任する前はアイドルに興味が無かった私が劇場公演などでNGT48を観てどのように感じ、そして新潟の地を離れても応援し続けるようになったのか、JNTO(日本政府観光局)バンコク事務所長の経験がある目線から、インバウンド(外国人観光客誘致)の後進県と言われた新潟で何が足りないと感じ、インバウンドを含む観光振興策にどう取り組んだのかなど、様々なテーマを選び、広島の地からコラムを投稿していきたいと思います。
新潟を離れて2年半近くなりますが、また新たな新潟の魅力の発見もありそうです。どうぞよろしくお願いします。
益田浩
昭和61年3月私立修道高等学校卒業、平成3年3月東京大学法学部卒業。国家公務員Ⅰ種(法律)合格。平成3年4月運輸省採用。平成9年7月運輸省大臣官房人事課付(英国ケンブリッジ大学留学国際関係論)、平成27年7月自動車局自動車情報課長、28年6月大臣官房参事官(税制担当)などを経て、29年7月新潟県副知事。令和2年7月内閣官房内閣審議官(内閣官房副長官補付)、内閣官房東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会推進本部事務局企画・推進統括官、令和4年6月国土交通省中国運輸局長。