【ブランディングコラム #1】人と企業が自分らしく輝く “ウェルビーイングな社会”へ|関本大輔(株式会社アドハウスパブリック)

こんにちは。株式会社アドハウスパブリック代表の関本大輔と申します。
この度、にいがた経済新聞にてコラムを書かせていただくことになりました。

このコラムでは、昨今注目されている「ウェルビーイング」について、「ブランディング」の観点からビジネスや人材育成に役立つ情報をお届けしていきたいと思っています。

まず第1回目は、「ウェルビーイング」とは何か・企業や社会にどんな影響があるのかなどを簡単な自己紹介とあわせてお伝えしたいと思っています。ご興味がありましたら、ぜひお読みいただけますと幸いです。

 

誰もがより良く在る“ウェルビーイング”とは

 

さて、このコラムでは「ウェルビーイング」をテーマに、会社経営や人材育成・事業開発・まちづくりなどに役立つ情報をお伝えしていこうと考えています。

昨今よく耳にするようになった「ウェルビーイング」。これは、簡単に言い表すと “良く在る” 状態のこと、心も体も満たされた幸せな状態であることを指します。

私には昔から、こんな人生を歩みたいと思い描いているものがあります。それは、元気よく生き生きとして、キラキラした姿であること。パワフルで、エネルギッシュであることです。

人生において多くの時間を占めるのは、やはり仕事です。だからこそ、仕事の場で鬱々としていてはもったいない。一人ひとりが、常に “自分の人生を輝かせよう” という姿勢でいてほしいのです。

もちろん、簡単なことではありません。人それぞれの価値観があり、置かれている環境もさまざま。とくに働く環境自体に問題があると、仕事でキラキラ輝くことはなかなか難しいはずです。

つまり、一人ひとりが輝くために、会社も輝かなくてはいけない。そして、会社が輝くためには一人ひとりが輝かなくてはいけない。会社と人、その両輪で社会はまわっているのです。

そんな想いもあり、私が代表を務めるアドハウスパブリックでは【すべての企業と、すべての人が、自分らしく輝く社会をつくる】という言葉を会社のビジョンに掲げています。

私は、幸せな人生をおくるために自分に何ができるのか・何をしたいのかを考えたとき、1番に思い浮かぶのは “とにかく周りにいる人たちに笑っていてほしい” ということ。お客さまをはじめ、社員や家族、私や会社に関わるすべての人に笑顔でいてほしいのです。

そのためにできることのひとつが、ウェルビーイングに取り組むことだと思っています。働く環境や心身の健康、これらをより良い状態=ウェルビーイングな状態にすることで、その人がその人らしく、より生き生きと輝けるようになるのではないでしょうか。

 

アドハウスパブリックの取り組みについて

ここまで、コラムのテーマである「ウェルビーイング」とはどんなものなのかをお伝えしてきました。ここで改めて、私と会社の自己紹介をさせていただきます。

私が代表を務める株式会社アドハウスパブリックは、新潟市中央区の女池神明に本社を構えるブランディング・デザインの会社です。

企業や社員一人ひとりが抱える想いを整理し見える化する「インナーブランディング」と、それらを魅力的なデザインで世の中に伝える「アウターブランディング」の両軸で、企業や事業のブランディングを支援しています。

アドハウスパブリックは1974年に私の父が設立し、2024年で設立50周年を迎えます。もともとは印刷の版下づくりを行う会社で、版下の職人だった私の父が独立してデザイン会社を作ったことがはじまりです。その後、父が他界したことをきっかけに、東京の出版社でDTPの仕事をしていた私は新潟へ帰郷。母とともに会社を引き継ぎ、2012年に私が代表取締役社長に就任いたしました。

この会社に入った当時、私は23歳。東京で身につけた最先端のDTP技術を導入したり、東京へ営業に出て大手エンタテイメント企業のデザイン・アートディレクターの仕事に取り組んだりと、チャレンジの連続でした。

さまざまな困難を乗り越えながら、下請けが中心だった仕事の仕方から、徐々にお客さまと直接やりとりできる体制へ移行。そして、農業の6次産業化や「越後雪室屋」ブランドの立ち上げなどを通してさまざまなノウハウや考え方の基礎を学び、今のブランディング基盤が出来上がったのです。

そんな中、私が一貫して目指してきたのは “お客さまの想いに近づくこと” でした。言われたものを作るだけではなく、お客さまの考えていることが分かるスタッフ・チームにならないと、本当の意味で誰かの役に立つことはできません。

そのため、デザインをする上でも “本質を探る”ことを大切にしてきました。お客さまの中で上手くまとまっていないことや、よく分からずモヤモヤしていること、それらを整理してデザインに落とし込む。

この “見える化” こそが、ブランディングにおける重要なポイントだと考えています。

目的や向かうべき先がハッキリと見えていないと、何をするにもつい立ち止まってしまいがちです。しかし、上手く整理して形にすることで今やるべきことが明確になり、人も会社もスムーズに走り出すことができるようになります。

そんな過程を経て、私たちは企業伴走型のブランディングファームとして「デザイン」「ブランドコンサルティング」「インナーブランディング」を独自のメソッドで組み合わせ、他に類を見ないブランド構築を行っています。

 

新潟を “ウェルビーイング” な街へ

最近では、アドハウスパブリックでの活動に加えて、新潟市異業種交流研究会協同組合で理事長という役割を任せていただいています。そして、これをきっかけに、自分の身の回りだけではなく “新潟をウェルビーイングな街にしたい” ということも考えはじめています。

それぞれの企業が持つ得意分野を掛け合わせることで、たくさんの人が生き生きと働いたり、心身の健康を維持したり、生活に楽しみを見つけたり。そんなことができたら、より活気のある街になる気がしています。

近年、多様性の時代と謳われ、さまざまな価値観の変革期を迎えています。“がむしゃらに一生懸命働いて生活を良くする” という時代から、生活にある程度の余裕が生まれたことで、“人それぞれの幸せ” や “自分らしさ” が尊重される時代へ。いつの時代も幸せを求めていることに変わりはありませんが、より個々人の在り方にフォーカスされるようになっていると感じます。

一人ひとりが自分らしい在り方を追求することが当たり前になったこの時代に、企業や組織も多様な価値観を受け入れながら、チームとして一丸となり成長していかなければならない。それができる会社でありたいと私自身も思っていますし、その想いがたくさんの人に広まり、新潟をウェルビーイングな街にしたいと思っています。

そんな未来への第一歩として、このコラムが「ウェルビーイング」について考えていただくきっかけになれば幸いです。

今回はここまでとなります。お読みいただき、ありがとうございました。

関本 大輔(せきもと だいすけ)

株式会社アドハウスパブリック代表取締役。新潟デザイン専門学校を卒業後、東京の出版社でデザイナーとして勤務。その後、父が設立した会社を継ぐため帰郷し、2013年に代表取締役として就任。

お客さまの本質的な課題解決につながるインナーブランディングと卓越したデザインで、さまざまな企業や事業のブランディングに携わる。過去1,000件以上の実績で、地域・業界を問わず評価されている。

米国ギャラップ社認定ストレングスコーチのほか、越後雪室屋ブランドディレクター・理事、新潟県6次産業化プランナー、新潟市異業種交流研究会協同組合理事長を務める。

 

<次回コラム>

【ブランディングコラム #2】ウェルビーイングに働くための“良いチーム”づくり_前編|関本大輔(株式会社アドハウスパブリック)

 

【関連リンク】

株式会社アドハウスパブリック

こんな記事も

 

── にいがた経済新聞アプリ 配信中 ──

にいがた経済新聞は、気になった記事を登録できるお気に入り機能や、速報などの重要な記事を見逃さないプッシュ通知機能がついた専用アプリでもご覧いただけます。 読者の皆様により快適にご利用いただけるよう、今後も随時改善を行っていく予定です。

↓アプリのダウンロードは下のリンクから!↓