【ブランディングコラム #6】夢や目標を掲げて生きることの意味|関本大輔(株式会社アドハウスパブリック)

こんにちは。株式会社アドハウスパブリック代表の関本大輔と申します。

このコラムでは、昨今注目されている「ウェルビーイング」について、「ブランディング」の観点からビジネスや人材育成に役立つ情報をお届けしています。

今回は、人生における夢や目標設定についてお話します。ご興味がありましたら、ぜひ最後までお読みいただけますと幸いです。

 

より良く生きるために大切な“目標設定”

『人生の悲劇は目標を達成しないことではなく、目標を持たないことである』。

これは、岩手県・花巻東高校野球部の佐々木洋監督の言葉です。花巻東高校といえば、菊池雄星選手や大谷翔平選手など、世界トップレベルの選手たちを輩出してきた野球の名門校。この言葉は、たくさんの生徒の夢を後押ししてきた佐々木監督が、“人生において心に留めておいてほしい言葉”として、関わってきたすべての生徒に伝えているのだそうです。まさにその通りだなと、とても心に響きました。

人生における目標を設定すること。これは、このコラムでもテーマに掲げている「ウェルビーイング」にも大きく関わることだと思っています。

なぜ、ウェルビーイングに関わるのか。当たり前のことかもしれませんが、だらだらと過ごしていたら望む場所にはいけないっていう事実がありますよね。自分の望む姿になるとか、お金が欲しいとか、やりがいを感じたいとか。これらは勝手に叶うものではなく、技術を高めたり人脈を作ったりと努力する必要があります。でもその前に、まずは「こうしたい」「こうなりたい」って望まなきゃいけない。それがない限り何も始まらないし、いつまでも日々をただやり過ごしていては理想に近づくことはできないはずです。

私自身も50年生きてきた中で、目標もなくぼんやりと過ごしてきた時間はきっと何十年もあります。これは今思うと、とてももったいないことだなと感じます。

私は明確な目標もなかった24,5歳の頃に親父が亡くなって会社を継ぐことになり、やりたいことの前に「やらなきゃいけないこと」が増えました。だから、20代後半は常に何かに追われてるという感じ。リーダー職として「こういう会社にしようぜ」みたいなおぼろげなビジョンは持っていたものの、それは本当にただの夢としてあるだけでした。

30代は「やらなきゃいけないこと」に追われながらも少しずつ「やりたいこと」に向けて走り始めましたが、まだ見えてないことが多かった。それが40代になると、それまでよりも自分の望みを狙えるようになってきて「こういう道で俺は食っていて、こういうふうに人生を歩むんだな」みたいなものが、徐々に明確になってきたような気がします。

思い返してみると、おそらく20代・30代の頃も目指しているものはあったんだけど、自分では気付けていなかった。あとから「あのときの判断はここに向かってたのね」と気付くことはあっても、その時点ではハッキリしていない。これは今の自分から見ると、とてももったいないんですよね。無意識に過ごしてきた時間に、もう少し意欲と意志を持って行動していたら、もしかしたら30代くらいで今と同じことができたかもしれない。そんなふうに考えたりもします。

先日、ナポレオンのとある名言に出会いました。『お前がいつの日か出会う禍(わざわい)は、お前がおろそかにしたある時間の報いだ。』これが、私が感じていることの通りだと思います。私が、今そしてこの先ぶつかる「うまくいかなかったな」っていう事柄は、過去の自分がその対処をおろそかにしてきたり、なんとなくやり過ごしてきた結果なんだなと。そう考えると、ただぼんやりと過ごすのではなく目標を持って生きることで、自分の人生が輝きだすのだろうなと思います。

これは年齢を重ねたからこそ気付くことなのかもしれないし、人によって気付くタイミングが違うものなのかもしれません。ただ、自分の人生で果たすべき目標「マイパーパス」に早めに気付き、とにかく走り出してみる。それが未来の自分の輝き方、ウェルビーイングな生き方に大きく関わるのだと思います。

今回はここまでとなります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

関本 大輔(せきもと だいすけ)
株式会社アドハウスパブリック代表取締役。新潟デザイン専門学校を卒業後、東京の出版社でデザイナーとして勤務。その後、父が設立した会社を継ぐため帰郷し、2013年に代表取締役として就任。
お客さまの本質的な課題解決につながるインナーブランディングと卓越したデザインで、さまざまな企業や事業のブランディングに携わる。過去1,000件以上の実績で、地域・業界を問わず評価されている。
米国ギャラップ社認定ストレングスコーチのほか、越後雪室屋ブランドディレクター・理事、新潟県6次産業化プランナー、新潟市異業種交流研究会協同組合理事長を務める。

 

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